AIで生まれたキャラクター『ふわまるたこ焼きくん』がLINEスタンプになるまで

この記事について

様々な生成AIがある中で「Chat GPT」と「Google Gemini」を使って、始めてLINEスタンプを作ってみました。(ふわまるたこ焼きくん
市場調査からベースとなるキャラクターの作成、様々なパターンを作成するための流れについて紹介します。

※「LINE AI」や「LINEスタンプメーカー」は使っていません。
使ってみた感想は別の記事に書いていますので、「「LINE AI」と「LINEスタンプメーカー」を使ってみた感想」をご覧ください。

制作ガイドライン

LINEスタンプを制作するにあたって、準備する画像の枚数や、画像の透過処理などの制約があります。

制作ガイドライン

市場調査

市場調査は「Google Gemini」が便利です。(「Gemini AI Pro」を使用します)
最近息子がポケモンが好きなので、なんとなく「粉もん」をテーマにスタンプ作れたら楽しいかなと思いました。

「Gemini AI Pro」には「Deep Research」という機能があり、世界中の様々な情報を深く調べてくれます。
「Chat GPT 5」にも「Deep Research」の機能がありますが、まだまだ使い勝手がよくありませんでした。
それぞれ聞いてみた際のレスポンスです。

「粉もん」をテーマにLINEスタンプを作成して販売しようと考えています。 人気を得るには、どんなキャラクターを作るのが良い?

Gemini AI Pro

リサーチ内容を提案してくれます。

 

Chat GPT 5

「人気を得るための方法」をリサーチしてほしいのに初めから条件を絞ろうとしてきています。
また、回答結果も検索結果の上位5件くらいの内容をまとめたかのような、それっぽいものを出してきます。

 

Geminiにリサーチしてもらった結果は以下のような内容です。
しっかりとした内容でリサーチしてくれます。

 

キャラクター作成

続けてスタンプを作ってもらいます。

以下の内容で指示しました。

いくつかキャラクター案を作成してみて。

 

続けて以下の通り指示しました。

それぞれ作成してみて

内容は割愛しますが、かなり丁寧に進めてくれます。

 

生成結果がこちらです。
どれも手書きっぽい感じでかなり良い!
日本語がちょっと間違ってますが。。

コンセプトA:【王道ゆるキャラ】『ふわまるお好み焼きくん』
明るく元気で、誰とでも仲良くなれる、愛されキャラのお好み焼きです。

コンセプトB:【地域特化型】『おかんたこ焼き』
おせっかいだけど面倒見が良い、大阪のおかんそのもの。時に厳しいツッコミも入れます。

コンセプトC:【ニッチ&シュール】『人生疲れたお好み焼き』
全てのことに達観しているかのように見えるが、心の中では色々なことを諦めているお好み焼きです。

AとCで迷いましたが、
最初は王道のAで進めることにしました。

40個セットで販売しようと思います。
コンセプトA:【王道ゆるキャラ】『ふわまるお好み焼きくん』
をベースに作成して。

基本となるコンセプトの詳細を書き出してくれます。
画像をたくさん生成している間に、ベースのキャラクターとかけ離れて行ったりするので、
こちらの基本方針は別途テキストファイルなどに保存しておくと軌道修正時に便利です。

異なるパターンの画像作成

作成お願い

といった形で、そのまま提案通り作成を進めていってもらうと、「スタンプ一覧」の通り様々なパターンを作ってくれます。
途中で生成が止まってしまうことがあるので、「次お願い」といった指示をすると再度作り始めてくれます。

日本語の生成は間違えることが多いです。
何度指示しても修正されなかったりするので、その対策は別途書きます。(下部「日本語の修正」)
日本語の修正依頼をすると、混乱してるのか全然違うキャラクターを作りだしたりしてきます。(これはこれでかわいいけど。。)

その際は前に書いた「基本となるコンセプト」や「1枚目に生成されたベースの画像」を張り付けて、

コンセプトに沿わないので修正してください。

と指示をすると修正してくれます。
「修正してください」や「違うキャラクターになっています」といった指示をしても、どんどん変な画像が生成されていきます。

途中で生成がバグった時も同様に、「基本となるコンセプト」や「1枚目に生成されたベースの画像」を張り付けて

この画像をベースに〇〇の画像を作って

といった形で指示すると作成してくれます。

※ちなみに同じ画像やテキストを使ってもChat GPTではうまくいきませんでした。
Chat GPTの場合:なんかイラストのテイストが違う。。

日本語の修正

Geminiで修正
「おほよう!」というテキストを「おはよう!」に修正してもらう場合、そのまま指示しても修正されないことが多々ありました。
日本語の修正依頼にはコツがあります。
一例は以下の通りです。

・「ほ」ではなく「は」が正しいので修正してください。

・「お」の次の文字は「ほ」ではなく「は」です。

このようにピンポイントで修正してほしい位置の概要を伝えてあげると修正してくれたりします。

また、以下のように白抜きのテキストだと、なかなか修正が成功しません。
初めから「テキストは白抜きじゃなくて構いません」といった指示で軌道修正しておいた方が楽かもしれません。

Chat GPTで修正

Geminiで修正がうまくいかない場合は、Chat GPTで修正する方法もあります。
テキストの修正を指示したのにイラストのテイストが変わってしまうことがあるので、
イラストに変更は加えないような指示の文書を加えておく必要があります。
Geminiでもいえることですが、うまくいかない場合は、別のチャットを開いて、改めてベースの画像を添付して指示するとうまくいったりします。

 

画像の透過処理

2025/10時点で、Geminiでは透過処理ができませんでした。
ChatGPTだと透過処理ができるようなのですが、境界線が荒かったりと、完璧にはできませんでした。

透過っぽい背景を作り出してくれますが、実際は透過されていません。。

透過方法については、別途ブログを書こうと思います。
Windows11のペイントを使ってみたり、Gimpを使いました。
PhotoshopやIllustratorは加入してないので^^; そこまで普段使わないので。。
何か便利なAIやソフトウェアがあるか探して、後日ブログを書こうと思います。

ふわまるたこ焼きくん誕生!

ようやく「ふわまるたこ焼きくん」が誕生しました!(←リンクより参照できます)

いかがでしょうか。
個人的には手書き風でメチャメチャ可愛くできたと思います。
頑張って40個セットを作ったので、よかったら覗いてみてください^^

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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